お知らせ:新着

トピックス

労災疾病等医学研究普及サイトの御案内 「アスベスト」について

2024年07月03日

 アスベスト(石綿)関連疾患の労災認定件数は毎年1,000件前後となっていますが、その中には他の疾患との鑑別が困難なものや診断方法が特殊なものがあり、申請から認定までに時間がかかるものも少なくありません。こうした診断方法が難しいアスベスト関連疾患について、明確かつ簡易な診断方法・指標を確立し、より適切な治療・予防に役立てることを目的として、当機構では長年アスベスト関連疾患の診断等についての研究を行っています。

 当機構では過去に明確な労災認定基準がない良性石綿胸水について、新たな認定基準を確立することを目的とした研究を行ってきました。
 令和5年度からは、労災保険給付の迅速・適正化を図ることを目的とし、以下の項目を設定し研究を行っています。
 ①良性石綿胸水症例のびまん性胸膜肥厚への移行に関する研究
 ②良性石綿胸水診断基準策定のための前向き臨床研究

詳しい研究内容については、下記の「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。
→ https://www.research.johas.go.jp/asbesto2023/index.html

研修会開催報告

第33回研修会(2024年6月29日)

2024年07月02日

講演Ⅰ
「コロナ後遺症の真実-産業保健の果たすべき役割-」
 講師 : 入江 誠治先生
 新潟労災病院 名誉院長

講演Ⅱ
「医療分野にも活用可能な国際規格に基づく機械安全の考え方」(演習含む)
    講師 : 北條 理恵子先生
 長岡技術科学大学 産業安全行動分析学研究室 准教授

 

 

トピックス

労災疾病等医学研究普及サイトの御案内 「脊柱靭帯骨化症」について

2024年06月27日

 脊柱靭帯骨化症は、脊柱管内の靭帯(後縦靭帯・黄色靭帯)が骨化することで脊柱可動域が低下したり、脊髄が圧迫されることにより四肢麻痺などの神経障害を起こす疾患で、特定難病に指定されています。予防的治療法や治療薬剤はなく、脊髄圧迫症状を生じた症例には手術が行われますが、術後に後遺症を残すことが少なくありません。手術対象者としては勤労世代である中高年が多く、治療成績は術後のADLや復職状況に大きく影響します。
 当機構では、脊柱靭帯骨化症に対する手術治療成績の調査、合併症の少ない最適な手術方法の確立、動物モデルによる治療薬探索などを目的とした以下の3つの研究課題を設定し、令和5年度から開始しています。
① 勤労世代に多い、脊柱靭帯骨化症に対する手術の後ろ向き調査
② 勤労世代に多い、頚椎後縦靭帯骨化症に対する手術の前向き調査
③ 脊柱靭帯骨化症疾患感受性遺伝子に着目した基礎実験研究

 50歳代前後の壮年期に発症することが多い脊柱靭帯骨化症に対する手術成績が向上し予防的治療が確立すれば、勤労者医療に大きく貢献するものと考えています。

 本研究の詳細については、「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。 https://www.research.johas.go.jp/sekichu2023/index.html

トピックス

 令和5年度労災疾病等医学研究成果報告「メタボローム」「早期復職」についてご紹介

2024年05月28日

 労働者健康安全機構では、平成16年度から、産業活動に伴い、依然として多くの労働災害が発生している疾病、又は産業構造・職場環境等の変化に伴い、勤労者の新たな健康問題として社会問題化している疾病について、平成25年度まで13分野の課題に対してモデル医療やモデル予防法の研究・開発、普及に取り組んできました。
 平成26年度からは、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組むため、3領域に集約化して研究に取り組んでおり、令和5年からは新たなテーマを設定し、研究を行っています。

労災疾病等医学研究 研究成果
【メタボローム】
【早期復職】

トピックス

労災疾病等医学研究普及サイトのご案内「じん肺」について

2024年05月07日

「じん肺」とは小さな砂ぼこりや金属粉など微細な粉じんを大量に吸入し続けることで、肺が固くなって呼吸が困難になる疾病のことです。
 じん肺法では「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病」と定義され、粉じん作業従事労働者は、地方じん肺診査医の診断結果によって「じん肺管理区分(管理区分Ⅰ~Ⅳ)」で区分されます。
 じん肺の所見があり、6つの呼吸器疾患(肺結核、結核性胸膜炎、続発性気管支炎、続発性気管支拡張症、続発性気胸、原発性肺がん)が認められると、労災補償の対象となります。

 当機構では過去、じん肺の合併症や診断方法について研究を行ってきました。
令和5年度からは、新たに3つの研究項目を設定し、じん肺の労災認定の迅速・適正化に寄与することを目的とします。
①深層学習によるじん肺診断ソフトの開発
②間質性肺病変を合併するじん肺症例の予後
③続発性気胸の治療についての検討

詳しい研究内容は、「労災疾病等研究普及サイト」をご覧ください。
https://www.research.johas.go.jp/jinpai2023/index.html

また、当機構では医師対象のじん肺診断技術研修を毎年開催しています。
詳細はこちら→ https://www.research.johas.go.jp/jinpaikenshu/

トピックス

労災疾病等医学研究普及サイトのご案内「勤労者医療フォーラム」について

2024年05月01日

 当機構では、労災病院治療就労両立支援センターをはじめとした医療機関の取組状況、産業保健スタッフや人事労務担当者等事業場の取組状況及び国の行政施策等を踏まえて、今後の治療と仕事の両立支援のあり方の検討を行うことを目的として、「勤労者医療フォーラム」を開催しております。当フォーラムに、治療に携わる医療関係者、産業医等の産業保健スタッフ、職場関係者及び患者さんご本人又はそのご家族の方など、多くの方々にご参加いただいております。

 がんの両立支援に関する当フォーラムは毎年度開催しており、今年度は令和5年9月30日(土)に開催し、多くの方にご参加いただきました。次年度以降も当フォーラムを開催していくこととしておりますので、ぜひご参加ください。

 過去のフォーラムの開催概要については、ホームページにて公開しておりますので、以下の労災疾病等医学研究普及サイトをご覧ください。

https://www.research.johas.go.jp/kinrouforum/forumA.html

 

 
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